2017.12/16
祥瑞盃の仕覆
お客様から、ご自身が愛蔵されてきた祥瑞の盃に仕覆のご注文を頂きました。
染付の色と女性の片手掌にも、しっくりおさまる程よい大きさ。茶器ではなく酒器なので、堅苦しくせず東南アジア(19世紀末頃)の裂を合わせてみました。
一枚の裂の中に、山吹の縞が入った藍と茜の色変わりのある部分を使っています。丁度、茜色の部分が片身ではなく1/4ほど、差し色のように入り、臙脂色の緒の映りも良いのではないでしょうか。お酒を召し上がる時に、楽しく取り出して頂けたらという思いを込めて作らせて頂きました。
お客様にご満足頂けたので安心致しました。良かったです。
仕覆 笠原玲子