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2012.3/5

六波羅蜜寺泥塔

                   
個人所有 (鎌倉時代)                            
NHKの大河ドラマで義経を見ていたら、平家の女性達が息災、延命、を祈り、手ずくねでこのような泥塔を作っているシーンが出ていた。以前から六波羅蜜寺で見て、所有欲にかられ探し廻ったが、なかなか見つからない、たまに出会っても,一石の物や状態の悪い物が多く、買う気にならず、半ば諦めかけていた時に、近くの仏教美術店の知り合いから自慢気に見せられ、何度も懇願するが売って貰えず、一年以上過ぎた頃、京都の友人の自宅で偶然に見つけ、一方的な事情を話したところ、快く承諾して譲ってもらいました。
この仕事をやっていて不思議に思う事は、懇願している物があると、物が向うから、やって来る時があります。古美術の類は、お金さえあれば手に入る物では無いので、やはり縁と強く思う心だと、つくづく思いました。


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