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2015.1/17

動物礼讃   根津美術館



本年最初に紹介する展覧会は、未年に因み羊をはじめとする動物を主題に扱った絵画、工芸作品の展開です。
根津美術館収蔵で重要文化財にも指定されている双羊尊と、大英博物館蔵の双羊尊が並んで陳列されていました。
双羊尊は世界に二点しかないそうで空前絶後の出会いだそうです。

他にも動物をモチーフにした作品が陳列されており、疎松庵こと秋山順一さん寄贈の李朝白磁青花の虎図の壺も陳列されていました。説明文をフッとみると制昨年が16世紀となっており、知らせようかどうしようか随分と迷ったのですがそのまま店に帰ってしまいました。

仕事柄、美術館に行くとまず作品を見て自分なりの時代を考え、その後に説明文を見るのですが、時々、今まで勉強してきた時代判定とずれる時があります。いつの時代にも古美術の様々なジャンルで専門に研究をしている学者がおられ、最新の技術や新たな研究で、一時代変わってしまう事も良くあることで、李朝では秋草の壺などがその例です。

念の為に色々な図録に掲載されているこの虎図の壺の年代を見ましたが、どれも18世紀と記載されていたので、この場合はおそらく単なる誤植と思われます。
言えば良かったかなぁ…と今では妙に気になっています。

詳しくは下記ホームページへ
http://www.nezu-muse.or.jp/

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