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2019.7/13

原田治 「かわいい」の発見展 世田谷文学館



イラストレーターの原田治さんの展覧会が世田谷文学館にて開催中です。

原田さんは、オサムグッズで一世を風靡たイラストレーター。その作品は誰もが一度は目にしたことがあると思います。

内覧会のご案内をいただきましたので、見に行ってきました。



原田さんのアイコン的作品、Jack&Jillが出迎えてくれるエントランス。

すでにかわいいです。



原田さんは幼い頃から川端実のアトリエに通い、絵を学びました。

生涯尊敬する師となった川端実との関係から展示は始まります。



絵日記にはアトリエでの出来事が描いてあります。

小さい頃から絵が上手です。



多摩美を卒業すると師を追ってニューヨークへと渡ります。川端実とのエピソードが紹介されていました。

背景には、ニューヨーク時代に描きためていたというイラスト。





グリーティングカードは最小コマ数のマンガのようになっています。

色彩が美しいです。







誰もが知っているプリッツや崎陽軒の醤油入れ、ポテチのキャラクター。懐かしい品々も並んでいます。



イラストの修正案。

シンプルな形や色で、みんながかわいいと思うものを生み出す…すごい才能の持ち主だったのだなぁと実感します。



アメリカのミッドセンチュリーが好きだった原田さんは、チャールズ&レイイームズの自邸を参考に、自身のアトリエを設計したそうです。

素敵な空間。師の川端実の絵もいくつも飾ってあります。



そのアトリエでイラストの仕事とは異なる、絵画や彫刻の制作に取り組んだそうです。



会場には、お持ちだった川端実作品も飾られていました。

晩年に至るまで変わらず師匠を尊敬し続けていたのですね。

原田さんは、川端実の作品のみならず、佇まいや生活ぶり、その人となりも日本人離れしていて、とにかくカッコよく魅力的だったと語っています。





オサムグッズの数々。

ファインアートとは異なる、イラストという世界で第一線でい続けた原田さん。可愛らしく美しい色彩のイラストはユーモアや遊び心に満ちていました。

とても心温まる展示会でした。



世田谷文学館のホームページをご覧ください。

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