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2016.12/24

国東半島

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数年前に初めて訪れた国東半島に再度訪問いたしました。初めて訪れた、富貴寺の姿に見惚れいると、友人が「秋の紅葉の頃は銀杏の葉が落ち、黄色のジュータンでそれはそれは素晴らしいですよ。」と言った一言から始まった旅です。富貴寺は九州最古の木造の建築物ですが階段下からはその姿は見えません。階段をしばらく登って行くと、徐々にその美しい姿が見えてきます。本来なら大堂正面の扉は開かれ、登りながらも本像の阿弥陀如来の姿がみえるのでしょうが現在は扉は締められてその姿は見る事はできないようです。
屋根の緩やかさや、木造の枯れ具合など平安時代にタイムスリップしたようです。
大堂に入ると美しい本像の阿弥陀如来が待っております。堂内は暗いのですが、周りの壁面を注意深くみると極楽浄土を描いた壁が残されていて、これがまた素晴らしいのです。
(今回も堂内に入ると何人かの観光客が入って来ましたが壁画まで気ずかずに出ていってしまいました。)
画像はその時のものですが、今年は紅葉も早かったようで黄色ジュータンとまではいきませんが期待を裏切らない美しさでした。

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こちらの画像は臼杵石仏群です。岩壁に60余体の摩崖仏郡が刻まれており、その姿は圧巻です。摩崖仏郡は四か所ほどに分かれており、一周は一キロほどの遊歩道になっております。
平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫られたという事ですが、柔らかい凝灰岩とはいえ見事な彫刻技術です。誰がどのような目的で、この臼杵石仏を造ったかは、分かっていないようです。
この周りは、のどかな田園風景ですが、まだ何処かに見つかっていない摩崖仏があるように思えてなりません。

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最後の映像は杵築市の武家屋敷内の台所です。石の桶の洗い場の隅に何気なく生けられていた花と周りの景色が時間が止まったように美しく感じたので載せてみました。

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