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2016.3/12

日本民芸館「美の法門ー柳宗悦の美思想」

一日中、雨の降る水曜日、日本民藝館で行われている「美の法門ー柳宗悦の美思想」を見に行って来ました。

雨のせいか、人も少なく、とても静かに観て回る事が出来ました。
ふと、静かな館内に雨音が良く聞こえると思って通路から外を見ると、建物の壁に沿って沢山の大きな甕が並べて置かれていて、屋根からの雨が甕の中に落ちています。甕が深いので水音が大きく響いていました。あの一列の甕は、何か意図があるのでしょうか。静かな民藝館と雨音は妙に合っていました。
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話が逸れましたが、今回は宗教哲学者でもあった柳宗悦が、宗教の考え方と美の見方を結び付けた著書をしたため、それに関連した展示の数々でした。
の、ような事が栞には書かれていましたが、正直言って、それを頭で理解してから見るのはかなり哲学的で難解でありました。そんな事をあまり考えずに見ても、並んでいる物は素晴らしい物ばかりで、お馴染みの李朝の白磁壺や、鉄絵の茶碗も並んでいましたので、是非、ご覧になられてください。

行った日が第2水曜日でしたので、普段は公開していない西館にも入ることが出来ました。本館より小規模ではあるものの、生活の場であった空気が感じられました。柳宗悦の書斎がそのまま残されているので、こちらもタイミングが合えば是非どうぞ。

この日は荷物が多かったので受付で預かって頂くと、渡された引き換え札が…
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番号を書いた和紙が札に貼られている。
何気ない事ですが、民藝館の雰囲気にとても合っていますよね。
写真を撮ってもいいですか?と、うかがったら、ニコニコと「あら、どうぞ」と言ってくださいました。

4月2日からは「創設80周年特別展 朝鮮工芸の美」が始まります。優品ばかり250点が並ぶそうなので、これも今から楽しみです。
スタッフ ブログ

日本民藝館 http://www.mingeikan.or.jp/

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