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2013.1/12

李朝壺に初生け


李朝初期白磁壺(槇と椿)H12.5㎝ W17.8㎝ 15~16世紀  (御売約済み)

毎年一年の初めは行きつけの花屋さんに行き、お店の床の間や店内を飾ります。いつも自分で花選びをし、店の女性と共同作業で花器を選び,自己流で生けるのですが、とても気に入る時とそうでもない時があります。花器は良い物がたくさんあるので!見様見真似でも何度も生けてるうちに段々と様になっている気がしますが、今年は特に気に入りました。新年から立ち寄って頂いたお客様が皆さん誉めてくださるので、うれしくなって少し調子にのりブログにUPしてみました。
でもこれはいつも行く、青山の風庵さんに良い苔むした古木の枝があったお陰なのですが、以前、風庵さんに毎週店に生けこみに来てもらえないかと尋ねた時に、「それじゃあダメなんです。自分で来て、花を選ばなければ」と言われた事を思い出しました。
私の尊敬する京橋の甍堂さんはいつも花をきれいに生けておられます。店主の青井さんのこだわりやセンスも抜群ですがそれ以上に花を愛しているんだと思った事がこれまでに何度かあり、また甍堂の五十嵐さんの生ける花も独特で美しいので、どの様にいけるのですか?と聞いてみました。たしかその時の答えは、「少し寂しそうに生ける。」そのような事をおっしゃっていたように記憶していますが、どちらの言葉も印象に残っています。

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