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2015.2/5

李朝白磁祭器



花 紅梅 福寿草             挿花 横川志歩

李朝時代18世紀後半~19世紀初頭にかけて作られた白磁祭器です。
李朝陶磁器の特徴といたしましては、祭器と呼ばれる様々な形状の器があります。
李朝時代ほど儒教が浸透していた時代はありません。
その儒教の最も重要な行事が祭祀であり、それらに用いられる器が祭器です。
陶磁器による祭器は金属素材の欠乏ということもあり、李朝時代に急速に広まったようです。
李朝初期の祭器の造形は中国青銅器を範とした重厚なものですがやがて儒教が庶民の間にも浸透し、祭祀が一般化されるとともに祭器の需要が増大し、それにともない器形や装飾も変わっていきます。変換の時期は17世紀ごろと思われますが
中期頃から写真のような前期とはまったく異なった李朝独自の新様式が現れ、日本では台皿、台鉢などとよばれ
ております。

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