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2011.9/28

李朝 青花窓絵梅樹文詩文入面取瓶


東美アートフェア

2011年 平成23年10月14日~16日 東京美術倶楽部
 

今年のアートフェアは中川竹治氏旧蔵の作品を初め、ここ数年来、当店が直接コレクターから譲り受けた作品を出品致します。
 
この作品は、中川竹治氏旧蔵品で、著書でもある 「座辺の李朝」 のNo73の作品です。
本では口辺が欠けたまま掲載されていますが、出品にあたり共繕いいたしました。
側面には、王維と李白の有名な、酒と友の詩文が染付で書かれています。
 
この作品と良く似た作品で、四文字の詩文が入った作品が大阪の東洋陶磁美術館に収蔵されておりますが、この様な18世紀の窓絵染付面取りの作品は多分、10点未満しか無いと思います。
 
私自身は4点しか確認していません。
又、詩文入りの面取作品は2点しか知らず、窓絵の中に蝶が飛んでいる面取の作品はこの作品だけだと思います。
 
この様な大型の瓶の面取白磁の作品は、割合数多く伝世されて居りますが、染付け作品は余り見かけないものです。
日本には李朝陶磁器の名品が沢山あり古くから人気があるので、美術館の図録や美術書でも必ず紹介されており、数があるように誤解しますが少ないものです。
 
この作品は一年程前に譲り受けたのですが、共繕いが非常に難しく、やっと最近出来上がって来て、最初にお見せしたお客様に既にご売約を頂き、今回、図録を見た他のお客様から新たに随分沢山の問い合わせを頂きました。ありがとうございます。
 
こちらの作品の他、今回コレクターから直接譲り受けた品物が中心の展示されます。
三日間という短い展示ですがこの機会に是非ご来場下さい。
 
 

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