2021.5/27
誕生仏【青花の会骨董祭2021】
誕生仏
鎌倉時代
H12.1×W7.1×D5.9㎝
お釈迦様は、ヒマラヤ山脈の麓で現在ネパールの南部に位置するルンビニーという地で誕生されました。
母である摩耶夫人が出産のために里帰りをする際にルンビニー園に立ち寄り、無憂樹の枝を折ろうと手を伸ばしたとき、夫人の右脇から生まれ落ちたと仏伝により伝えられています。
そしてすぐに一人で立ち、7歩あゆみ、右手を上げて天を、左手を下げて地を指して、「天上天下唯我独尊」と唱えられました。
こうしたお釈迦様のお姿を表したものを誕生仏、または誕生釈迦仏と呼んでいます。
本作は丸みのある肉髻に、お顔はあたたかな威厳を感じる引き締まった表情をしています。なだらかに膨らみのある腹部や太めの両腕は、童児というよりも貫禄のある成人ような体躯です。
腹部中央あたりから足先が少し出るほどの長さの裳を身に着け、太い脚を思わせるような衣文が施されています。
中央部分が盛り上がった形の蓮台には線刻で花弁を表し、全体的に残されている鍍金は静かな輝きがあります。
人差し指でそれぞれ天地を指し、堂々とした風貌が、鎌倉仏らしい時代の気分を表している誕生仏です。
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Standing Buddha at the birth, Gilt bronze
Kamakura period
H12.1×W7.1×D5.9㎝
Condition: Good antique condition.
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「小像 ー古代と現代ー」
青花の会|骨董祭2021 大塚美術ブース
□会期|6月4−6日(金土日)*4日は青花会員と御招待者
□会場|√K Contemporary(牛込神楽坂)
※6月5日12:00よりOtsuka Fine Art onlineにて出品作の一部を販売致します。
※骨董祭に関する詳細は、下記ウェブサイトからご覧ください。
https://www.kogei-seika.jp/seikafes/2021.html