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2014.5/20

鶏龍山の水差し





最近ブログが更新されてないので・・・?と、お客様からご連絡を頂きました。ありがたいことです。
本日は本来なら交換会の日ですが、ブログの更新をしております。

画像の鶏龍山の壺は、時々散見する塩笥サイズの物ではなく、水差しに丁度良いような大きさです。この壺も早くから日本に伝わってきたようで水差しの仕様になっております。絵刷毛目は日本でも人気があり、よく仕入れをするのですがこの壺のような大きさで綺麗な上がりのものとなると、あまり市場では見た事がありません。

特に最近は絵刷毛目の写し物が多く、良く出来ており、画像だけでは判断がつかない物も沢山出回っております。これらの写しの多くは韓国と日本で作られているようです。また陶芸作家の方なども多く真似をしているようで、お洒落な料理店などで酒器をよく目にします。それだけ人気が高いのですが本物の李朝時代の物となると極端に少ないもので、また高価でもあります。
先日も知り合いの業者さんから絵刷毛目の壺の画像を見せられ、いくらぐらいするのか?と相談されましたが、実物を見せて頂いたところ良く出来た写し物でした。

以前もブログで紹介しましたが、鶏龍山の窯は韓国中西部、公州に位置し、昔から霊峰のひとつで、この山の麓に15~16世紀頃の窯跡が散在しておりました。
1927年の発掘調査では6基の窯が発見され、このうちの5号窯は長さ約42m、幅3mで焼成室が連なる連房窯と考えられていましたが1992年の再発掘によって焼成室を分けない単室窯であることが明らかにされました。


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