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2018.9/26

2018東美アートフェア 出品作品のご紹介

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2018東美アートフェアに出品する作品を随時ご紹介して参ります。

虎鵲図  李朝19世紀  紙本  彩色 画寸97.0×54.6

虎は辟邪の象徴として、世界のいたるところで猛々しく威厳に満ちた姿で描かれるのが普通だが、朝鮮民画に限って、剽軽な表情をした軽々な動物に描かれる。権威の象徴であった虎を滑稽な存在として表現することにより、庶民が建国以来抱き続けてきた身分制度への不満を解消しようとしたことが、民画の虎図の表現に働いているという。

一方で、 虎図の虎は山上の化身、あるいは山神の乗物を意味し、虎の絵につきものの鵲は、その神託を伝える鳥で、虎図は昔から辟邪を願って各家で祭った民間信仰の民画以外の何ものでもないという意見もある。

今回紹介するこの虎鵲図の中の虎は、一点を睨みつけいまにも唸り声がきこえてきそうな表情だ。その虎に二羽の鵲が何かを語りかけているようにもみえる。

繊維の粗い韓紙に描かれ、比較的時代も上るだろうと思われる当作品は19世紀によく描かれた剽軽な表情の虎図とは異なり、まるで画工が偶然その場に居合わせてしまったかのように見事で写実的な作品である。







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