2019.9/26
2019東美アートフェア出品作品のご紹介3
黄瀬戸陰刻花唐草文茶碗 高さ7.2cm 径11.3cm
黄瀬戸は、室町時代からの古瀬戸の流れをくむもので、美濃の窯で焼かれた、桃山時代を代表するやきもののひとつ。
茶碗として作られたものは全くといっていいほどなく、現在は茶碗として使われているものも、元は揃い物の向付であったと考えられています。
こちらは胴部のほぼ真ん中あたりに二本の沈線がめぐり、ぐるりと囲むように花唐草文が線描され、
文様の上に施された胆礬と釉の色合い、高台の焦げも味わい深く、古瀬戸色が強い数寄者好みの作品。