2018.11/9
つちや織物所 道具づつみ展
この度、大塚美術にて「つちや織物所 道具づつみ展」を開催する運びとなりました。
綿の栽培、糸紡ぎ、布織りと、布作りのすべての工程を工房内にて行っているつちや織物所。
その布を手に取ると、一本一本の糸がくっきりと立ち上がってくるような印象を受けます。
奈良の自然と時間の中で、人の手によって生まれた糸には、作り手の息遣いがそのまま伝わり、その調和としてできあがった布には、生き生きとした表情があります。
本展では「道具を包む」をテーマとして、手紡ぎ綿の猪口包み、茶碗包み、風呂敷、籠巾着などを揃えました。
道具を包むということは、物を大切に思う心の表れでもあります。包んだ時の佇まいまで考えられた布は、古い物にも新しい物にもよく馴染み、また使ってゆくうちに味わいを増してゆくことでしょう。
骨董の猪口や盃も合わせて展示致します。
上写真:道具づつみ各種
茶碗づつみ、猪口づつみ、籠巾着/「ハチオリシリーズ」と呼んでいる生地は、工房で手織りした記事を元に機屋さんで織ってもらっているオリジナルのもの。織物の味わいが存分に感じられる生地による、様々な形の道具づつみ。籠巾着は、手編みの籠に生地をあしらった一点ものです。
下写真:手紡ぎ綿の猪口づつみ
工房で紡いだ糸に草木などで色をつけた生地を使った猪口づつみ。手織りならではの趣があります。蕎麦猪口はもちろん、様々なサイズに対応。お気に入りの酒器に着せたい特別なひと品です。
※11月29日(木)は飾りつけの為、店舗はお休みさせて頂きます。