
2015.2/12
織部のキセル
(ご売約済み)
先日、あるお客様からこの織部のキセルを譲り受けました。ご存知のように荒川豊蔵が土を求めて山の中に入った際、偶然に志野や織部の陶片を発掘し、それ以来、志野、織部など桃山時代を代表する陶器が美濃産であると世間に認識されました。
このキセルの箱書きには、その時の豊蔵が調べあげた事柄が、豊蔵の字で所狭しと埋め尽くされています。
日本には桃山時代に南蛮貿易により初めてタバコが入ってきましたが、当時の南蛮人を書いた絵には必ずキセルか西洋犬が描かれています。陶器で作られたキセルは織部が世界最古という事です。美術館や図録などにも織部のキセルが紹介されていますが、全て発掘品で呼継されています。これは今でいう使い捨てだったという説もあります。
その意味もあって貴重なものですが手づくりの木箱を彫り、豊蔵自身により美濃国久尻影延窯跡と箱書きされており、発見した時の喜びが伝わってきます。
私も小学生の時、近くの裏山に毎日のように友達と弥生時代の土器や矢じりを探しに行った記憶がありますが、発見した時の感動を思い出しました。