Blog

2011.12/30

李朝の造形

古美術品を扱ったりしていると、時々その造形力にハッとすることがある。 この白磁の祭器台鉢もそのひとつで、どこにも無駄の無い美しさです。 19世紀分院窯特有の少々青味がかった釉調で李朝陶磁の持っている、 もう一方の暖かみや、親しみは感じら...

More >


2011.6/15

熊谷守一の書

五風十雨(ごふうじゅうう)五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降る。 五穀豊穣、平穏無事、気候が穏やかで順調なことを意味する。 守一自身、一番好きな言葉だったらしいので、割合、数があるようです。 画伯の晩年、世話になった人に、...

More >


2011.6/13

蒔絵の勝虫

毎朝、開店前に香を焚きます。 焚くと言っても、香木からの本格的なものではなく お線香をぷつっと二つに折って、火をつけるだけ。 お香の香りがたつだけで、清々しい空間が生まれます。 その、ぷつっと二つに折る時が個人的に小さな占いに...

More >


2011.5/23

東大寺二月堂焼経

織田信長の父、信秀が北野天満宮から菅原道真の 木像を勧請し、奉ったことに由来する万松寺。 万松寺は時代の中で場所を移り、名を変えて、 現在、名古屋三天神のひとつ「桜天神」として 合格祈願のお参りで人々に親しまれているそうです。 今日...

More >


2011.5/3

好数者の伝世

コレクターから譲り受けた三島の硯と水滴が、当店のお客様に無事、離れる事なく、お買い上げ頂きました。 どちらも数の少ない物であり、美術館や図録以外でこれまで見た物は、贋物や後代の写し物ばかりでした。 前所有者は先に硯を買い、探し続けて数年後...

More >


2011.4/18

須恵器に…

店で生けるお花を自給自足しようと、庭の無い店先に植木鉢で少しずつ育てています。 昨年、花の終わった葉が、添え葉になるからと買った鉢(安かったし)、今、こんなに可憐な花を咲かせました。 鳴子百合。 素朴な趣の須恵器に、そっと一輪だけ活...

More >


2011.1/31

座辺の李朝

明けましておめでとうございます。 昨年中は色々なお客様に本当にお世話になりました。  昨年末、ある壺が縁で、李朝のコレクターという方から 突然電話を頂いたので、早速うかがった時のことです。 挨拶もそこそこに、居間に並べられた沢山の品物...

More >