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2011.12/30

李朝の造形



古美術品を扱ったりしていると、時々その造形力にハッとすることがある。
この白磁の祭器台鉢もそのひとつで、どこにも無駄の無い美しさです。
19世紀分院窯特有の少々青味がかった釉調で李朝陶磁の持っている、
もう一方の暖かみや、親しみは感じられませんが、凛とした鋭さが持ち味です。
李朝陶磁のなかでもっとも現存数の多い、19世紀白磁の台鉢ですが類品はあまり見た事がなく、
作品集などの類品と較べても、反りの強さは唯一のものです。

                         W15.2  x  D13.0  x  H7.4cm


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