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2010.11/13

京都の会

急に冷え込んだ今月中旬に、社内で京都に方面に行って来ました。

京都が主な開催地であった一つの交換会が幕を降ろすことになり

そこにまだ行ったことの無かった自分を、連れて行って下さったの

が主な目的でした。

仏教美術専門のその会は歴史のある会で、

会場内のかなりご年配の業者さん方が

「終わりですねぇ」

「そうですねぇ」

と静かに語り合っておられて、会主側の方だけでなく、

皆さん、何か感じるところがあるようでした。

その存在の必要性どうのこうのの話はわかりませんが、

誰でも続いていたものが、自分の時に終わるというのは

寂しいものでしょうね。

特に、長い年月そこに関わって来られた方にとっては。

最後に会主のお一人が

「若い方に別の形で受け継いで行ってもらえれば」とご挨拶され、

(もちろん、会主の皆さんはまだまだお元気で現役バリバリです!)

その、若い方の中の代表となられるであろう方が

御指名を受けてご挨拶されていました。

それはたいへん謙虚ながら力強い、心のこもったごあいさつで、

自分はこの業界を窓の外から眺めているくらいの遠い位置ですが

このような場に立ち会うと不思議な気持ちになります。

こういう業界にもこんな事って起きるんだなあって。

古い何かが終わり、新しい何かに変わって行くのは世の習い。

でも、古美術を愛する人が居なくなることはないから、

収集家の方達だけでなく、そこに携わる人間をもひっくるめて

新たに、業界を底から支えられるようになってくれればいいなあと

思いました。(かなり偉そうですが。。。)

今回の京都の旅は、紅葉の京都郊外と比叡山を回っています。

近い内に、写真をご紹介したいと思います。

従業員 R

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