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2014.6/12

根来輪花足付盆  小さな蕾広告品

(ご売約済み)


京都の北村美術館で、以前すばらしい根来輪花の鉢を拝見し、このような物が欲しいなぁ~などと思っていたら、数年後に
出合った物です。その後、北村美術館収蔵の輪花鉢は、旧黒澤明旧蔵と知りました。どうしたらこんな良い味になるのかと思うほど美しいものです。根来の使い込んだ味の魅力はつきません。

MIHO MUSEUM の展覧会図録を見ても欲しい物だらけです。私などは図録を見ては、欲しい物順位をつけておりますが古美術業界にいても、なかなか良いものは見つかりません。
輪花の形に縁を作る器形は古くは金銀器にみられるもので、中国では漆器、定窯白磁などがそれを写しております。
この器形の漆器も古くは中国南宋時代稜花盤として、日本でも美術館等に収蔵されておりますが根来塗となると我が国だけのようです。
もともと根来とは、朱漆が高価だった為に、下塗りを黒漆とし表面だけを朱漆にしたそうですが、これが使い込むうちに朱漆が剥げ根来独特の美しさになったものです。

北村美術館は小さな美術館ですが名品を沢山収蔵されており、毎回テーマを掲げて企画展をされております。庭園の四君子園のすばらしさは有名ですが期間が限られる為、詳しくは下記ホームページを参照してください。
又すぐ近くに、李朝喫茶で有名な李青がありますので散策の帰りに寄ってみるのも良いと思います。

北村美術館
http://www.kitamura-museum.com/








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