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2015.7/3

京都祇園 ユキフラン佐藤



人とのお付き合いのなかで、この人には本当に今の仕事が合っているなぁ~と思うことがあります。
人生の大部分を占める仕事なので、本来なら本当に好きな事が仕事になればいいのですが、そうではない場合もあります。特に飲食店などにそれを感じることが多くあります。

京都に行くと一度は必ず寄る店が祇園にあるのですが、この店の主人は「作るの大好き!食べさせるの大好き!」みたいな人です。
先日も予約を入れて伺ったのですが、旬の食材のもてなしで大満足でした。
店の主人は結構若く、話も面白いのですが、一人で何もかもしているのでとにかく時間がかかります。この日も画像の稚鮎や天然うなぎなど盛り沢山です。一つの量が結構多いと感じたので、一度言ったことがあるのですが「全部食べてるじゃあないですか!」と一笑されました。

この日は偶然にも京都の某有名店の総料理長が居合わせたのですが、食材のことで一歩も引かず、居合わせたこちらが冷や冷やしたほどでした。その料理長がボソッと「繊細なんだか大雑把なのかわからなくなってきた」と呟いたのがとても的をえていて、印象的でした。

一流店と言われる料理店は、料理は無論のこと、見せることや雰囲気にも気を使っており、さすがと感じることも多い。老婆心ながらこの店で欠けてると感じたことを店主に少し話そうと思ったのですが、以前、自分の店を始める前に、前記の総料理長の紹介で料亭の面接に行き「君は人の話を聞かなそうだね。」の一言で入店出来なかったことが、現在の自分の店を持つきっかけになったと聞かされたのを思い出し、話すのは止めることにしました。

コストパフォーマンスの良さでは、このような店を他に知りません。まるで友人の家で御馳走を食べているような気にさせてくれます。初めは紹介で伺い、何度も通っているうちに、いつも印象に残るので知り合いも紹介するようになりましたが、皆さん気に入ってくれているようです。ただ本当に時間に余裕をもって行かないといけません。
予約は絶対にしたほうが良いと思います。店の看板も小さなものがひとつ出ているだけで、場所も分かりずらいので、事前に連絡したほうがベストです。事前予約で昼間もやるそうですが、不定期だそうです。


換気扇の横上部から垂れ下がっているのが天然鰻。油が滴れ落ちていました。
前日も伺って鰻が美味かったと言ったら当日もこれを仕入れてくれましたが、今まで見たこともない大きさと太さでした。その鰻をさばく数分間は、まるでパフォーマンスのようでした。、味も大味かもしれないと思いましたが、抜群に美味しかったです。


この店の店主、佐藤氏はこの仕事が合っているなぁ~と最近感じた人です。
いつまでも変わらずにいて欲しいと思います。


ユキフラン 佐藤功一
〒605-0083  
京都市東山区新橋通花見小路東入る2件目南側八百平ビル一階奥
TEL075-531-3778


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