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2019.9/20

2019東美アートフェア出品作品のご紹介1



2019東美アートフェアに出品する作品を本日より随時ご紹介していきます。








経筒  平安時代後期  高さ43.3cm 幅15.2cm 奥行15.2cm


経筒とは経文を入れて埋納するための容器。


人々は、釈迦の教えが滅んだ後も、56億7千年後に弥勒菩薩が現れて救済されるまで、仏法を伝えるべく経塚を造り祈りを捧げました。


この経筒は平安後期、藤原時代に九州地方で作られたものと考えられます。


3段に盛り上がった蓋の頂上には三輪と宝珠。身は筒状で、底部は台座形の別鋳です。大きく張り出し反り上がった軒や堂々とした姿は、侘びた中に藤原期の風雅を偲ぶようです。

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