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2014.11/20

工芸 青花の会  李朝秋草の壺


個人蔵


先日ブログで紹介した、新しい工芸の本が新潮社より発刊されました。
1000部 限定の会員配布の本で、一般の書店には並ばないとの事です。
骨董店の店主の私は狭い範囲の事しか分かりませんが、美しい装丁の本です。




写真の李朝の壺は、初刊に掲載されたものです。過去に販売したものを、今回、青花の第一号の撮影にご協力頂きました。

この壺も忘れられない壺の一つです。
あるご夫妻に、この壺と他数点をお見せしたところ、まだ収集を始められたばかりで価格的なこともあり、後日、他数点の中から一つをお買い上げ頂きました。帰宅され、その購入品を奥様にお見せすると
奥様 「なんであれじゃあないの?」
ご主人「あれは高いんだよ」
奥様 「でもあれが素敵」
同士を得たような気持になられたそうで、すぐにご連絡をいただき、この壺もお買い上げいただきました。

この壺を眺めていると、草花は風に揺れ、虫は羽を素早く動かし飛んでいるようで、裏側の蘭の花からは甘い香りが漂い、その花に向かい、今にも虫がとまろうとしているように感じられます。



工芸青花にご興味がお有りの方は下記のHPをごらんください。
工芸青花 http://www.kogei-seika.jp/

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