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2010.12/31

2010 納め

時間が経つのは早く、すっかり年の暮れ。
もっと早くご紹介するはずだった京都の写真をご紹介します。
混雑する京都市内を避け、京都郊外と滋賀を巡った。
まず、滋賀県の「大津市歴史博物館」
当時は「大津国宝への旅」展を開催しており、
図録などで見た事のある、平安時代の金銅経箱がそっと展示されていた。

図録では華やかに存在を誇示しているかに思えたが
実物は思ったより小さく、とてもかわいらしかった。
滋賀の市内から山道に入り崇福寺趾へ。
静謐な空気漂う、時間が止まったかのような空間。
約700年前から唯一残る礎石に触れると、不思議な感じがした。



崇福寺趾に向かう山中にも、数々の興味深いもの。

道の傍らにいらした「滋賀の大仏様」
3.5mもあり、京都への旅人の安全を祈願して建てられたらしい。
今は車が通れるよう整備されていますが、
かつて、暗い山道を抜けてこの大仏様が見えた時には
旅人はどんなに安心した事でしょう。
それほど、穏やかな表情をたたえています。




「百穴古墳群」
山中に無数にある石室。
6世紀から7世紀に造られた、渡来人の御墓と言われているそうです。
確かに、日本では見られない横に埋葬する石棺が残っていました。

そして、比叡山延暦寺へ。




翌日、京都の八瀬。
「瑠璃光院」
京数寄屋造りの名人、中村外二が建てたらしい。





深々とした苔が美しく、季節、天候等の条件が揃った時に一瞬、瑠璃の光を放ち仏典にいう瑠璃光浄土が現れるとのこと。



庭園を眺め、思いに耽る我らが店主。

同じく八瀬の「蓮華寺」





作庭は石川丈山と言われているそうですが、年代が合わないらしい。

静かに開け放たれた部屋に、誰しも座して庭をじっと見つめるばかり・・・




瑠璃光院は春と秋の期間限定拝観ですが、観光客も少なく、いずれもお薦めの場所です。

2010年も暮れていきます。
皆様にはどんな一年でしたか。
どうぞ、良い新年をお迎え下さい。
そして、素敵な2011年でありますように…。
従業員R

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