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2014.12/2

青花の会 特別展観會記



京都大徳寺、玉林院にて、工芸青花の発刊記念の式典に参加してまいりました。快晴のなか、初めて訪れた玉林院。恥ずかしながら今日まで知りませんでした。工芸青花を見て、蓑(さ)庵を知りました。当日の花席は川瀬敏郎さんです。
床の花は藪椿、それが千利休作の竹一重切に挿してあり、かの有名なすさ壁と調和し別次元の美しさでした。後ろに他の人が並んでいたので気になり、初回はあまり長居が出来なかったのですが時間をあけて数回拝見しました。これはあまりに畏れ多く画像には出来ませんでしたが青花創刊号の1ページです。

洞雲庵にての呈茶席は木村宗慎さんです。床には元伯宗旦の横物がかかり、桃山時代の志野の香合、古染付の水差し、利休所持の桐文大棗、又、茶碗はノンコウ作、黒 銘オトズレなど、もう名品揃いで目が回ってしまいそう。青花に掲載されている本物を実際に手に取らせて頂き、至福の時を過ごしてまいりました。



客殿には工芸青花、精華抄の協力店の作品が並び名品揃いでした。当店も創刊号掲載の秋草文の壺と白磁大壺を展示致しました。



西檀那ノ間には川瀬敏郎さんの花。左から古瀬戸小壺、穴太廃寺軒瓦、李朝絵刷毛目瓢壺に生けられておりました。
本物の道具の数々、今後二度と拝見出来ないだろう、川瀬敏郎さんの立花立調(花手前)も見ることが出来、
美味しい瓢亭の点心まで頂き、このうえない至福のひと時でした。

玉林院の創建は慶長八年。全体が重要文化財の指定を受けており、普段は閉ざされた静かな禅寺だそうです。
帰りに青蓮院に寄りました。
有名な青不動は貸出中でしたが、美しい庭園の紅葉を満喫してまいりました。



青花の会では、美術品を展観できる花会や茶会を催し、ガラス越しではなく、呼吸をしている古美術品を体感できる工芸雑誌です。
詳しくはhttp://www.kogei-seika.jp/








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